2月20日(火) Psykitatrisk Bo - og stoettecenter 10時 〜 15時


 中部学院大学及び短期大学部の梅村教授、仲村教授と一緒に、一週間同行させてもらうことになりました。1日目は、ヒーデンス市の精神障害者の地域センター"Bo - stoettecenter"を訪問しました。ここで、イバンさんとゆたかの義理の弟ケルに話を聞きました。



 5年前に、Hedensted(ヒーデンス市)でも精神障害者のための居場所のニーズがあることがわかってきて、Psykiatrisk Bo - stoettecenterが作られました。それ以前は、Vejle(ヴァイレ)県に輸出(と直訳)していて、障害者の支援は、市がお金を支払って県の機関が行っていました。市で運営するようになったことで、経済的にも市にとって節約できたそうです。立地的には、教会が隣にあって、4つのスーパーも近くにあり、ほぼ町の中心に位置しています。利用者は約45名で、年齢は22歳から57歳までの人が男女半々います。職員は利用者によって変わり、現在7名とのことです。


 今ここでは4つの機能<1居場所、2コンタクトパーソン、3訪問サポートチーム(準備中)、4住居>を持っていて、利用者がお互いに助け合っていくことができるように目指しています。

 1「居場所」は、利用者が自由に使える共同の部屋で、いつでも好きな時に居場所に来て、話をしたり、食事をすることができる部屋です。利用者全員がセンターの鍵を持っているので、夜間など職員が不在の時間帯も使うことができるそうです。

 2「コンタクトパーソン」は、利用者5、6名に対して1人の職員が共同契約をすることで、仕事の相談や掃除、洗濯などのことや個人的な相談に乗ったりします。例えば、病気の際は、家族に連絡するとかしないとか、経済管理をするかどうかなどの意思表明の合意を予め決めておいて、それに基づいて職員が対応するというものです。


 4「住居」は、見学させてもらった写真の58平米が3棟、他に41、54、71平米などいくつかのタイプがあります。部屋は、なるべく明りが入るように工夫したり、年齢層も固まらないようにするなどの配慮がされています。夫婦やカップル用の住居もあり、一生涯住んでもかまわないそうですが、一般の住居に住むことを目標としているそうです。


↓家族相談業務も行っている

↑居場所の一室にある木工作業所

↑800平米もの敷地!
バーベキューや農作業もできる

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